平成24年になりました。今年もよろしくお願いします。
タイトルですが、去年の「年頭の挨拶:真のワクチン元年になるのはいつ?」と同じだったりします。
ネットサーフィン(死語)をしながら、こう考えた。
同時接種が危ないというと、数多くなるワクチンが打てなくなる。チメロサールが危ないというと、B型肝炎ワクチンが打てなくなる。人工乳が危ないというと、「完全母乳」しか許容できなくなる。危険と安全との関係は0/1ではないのに、とかくに人の世は住みにくい。
住みにくさが高じると、安い所へ引き越したくなる。どこへ越しても住みにくいと悟った時、twitterが生れて、facebookが出来る。人の世を作ったものは工作員でもなければ御用学者でもない。やはり向う三軒両隣りにちらちらするただの人である。
ただの人が作った人の世が住みにくいからとて、越す国はあるまい。あれば電脳の国へ行くばかりだ。電脳の国は人の世よりもなお住みにくかろう。 (草枕より)
なんて与太話はさておき、チメロサールのお話しです。
チメロサールはもう人口に膾炙した感があるのですが、時々「そちらのインフルエンザワクチンは安全ですか」とか「チメロサールは入っていますか」などと問い合わせがあります。改めて、説明したいと思います。
当院で使っている冷蔵庫は、Fukushimaの冷蔵庫です。といっても、震災や原発とは関係がありません。
日本では、B型肝炎のワクチンは母親がキャリア(感染者)以外は公費負担ではありません。選択的接種(セレクティブ・ワクチネーション)が行われています。
一方で、日本よりもB型肝炎の発症率が低い国々の多くでは出生後すぐにB型肝炎ワクチンを接種します。原則として全員です。これが普遍的接種(ユニバーサル・ワクチネーションです)。
日本のセレクティブ・ワクチネーションは、世界一般から見れば奇妙な対応です。
6月18日が内覧会になります。
時間は10:00-15:00になります。
いくつかのノベルティを用意していますが、目玉は風船「予防接種ぶっくれっと」です。
乳児に限って水道水を飲むなといいミネラルウォーターを配りながら、飲んでも大丈夫というのは、普通に混乱します。普通に考えれば、やっぱり水道水は危ないのだろうと思います。大人も水道水を忌避し、水分摂取を控えたお年寄りが、脳梗塞になったという話もあります。
今の東京では飲んでも大丈夫という担保をつけた上で、注意喚起を流したほうがよかったのではないかと思います。恒常的にレベルを越えることがあって初めてミネラルウォーターの配布や避難の指示を出しても良かったのだと思います。
日本小児科学会や日本医学放射線学会の指針と、日本産婦人科学会の指針とでは、書いている内容はそれほど違わないにもかかわらず、受けるイメージはかなり違います。
本日、厚生労働省で「平成22年度第12回薬事・食品衛生審議会医薬品等安全対策部会安全対策調査会及び第3回子宮頸がん等ワクチン予防接種後副反応検討会の合同開催について」というのがありました。平たく言えば、接種取り止めになっていたヒブワクチン・小児肺炎球菌ワクチンおよびこれらの同時接種について、再開するかどうかを決める会議です。
地震の前に遡りますが、3月9日に衆議院で阿部知子議員による、ワクチンに関する質問がありました。国会会議録検索システムで読むことができます。
上記から「簡単検索」を押し、日付を平成23年3月9日。発言者指定で阿部知子議員を選択します。そうすると、厚生労働委員会一件のみがヒットします。該当発言は、62番から69番までです。該当箇所をダウンロードして、載せてみました。太文字が私が加工しました。
そういった事実をすっ飛ばしたように思える、阿部知子議員の発言です。気になったのは、以下の発言。
副大臣、これからまだ何回か再開まで会議
あと何回会議をすれば再開になるのでしょう?
なお、プレベナーのプレベナーの添付書は以下のサイトです。
前回懸念したことの一つですが、解消できそうです。
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