年頭の挨拶:真のワクチン元年になるのはいつ?再び
平成24年になりました。今年もよろしくお願いします。
タイトルですが、去年の「年頭の挨拶:真のワクチン元年になるのはいつ?」と同じだったりします。
去年は個人的にも社会的にも大きな動きがありました。
同時接種でのエアリスク(敢えてそう呼びます)を論じられましたし、東日本大震災および原発事故は現在の科学にたいする不信感をつきつけられました。その不信感がワクチンにもつきつけられるのは当然の成り行きです。私たちは丁寧に説明すると共に、接種する側・接種される側(保護者)が相互に意見を述べ合う環境を作らないといけないと思います。
ヒブワクチン・小児肺炎球菌ワクチン・HPVの公費補助は継続することが決まりましたが、本来はすべてのワクチンは公費負担又は医療保険で賄われるべきものです。世田谷区では、上3つのワクチンは未だに自己負担があります。
新たにロタワクチンが世に出てB型肝炎も脚光を浴びましたが、不活化ポリオワクチンは未だに認可されていません。順序が逆の気がします。現行の生ポリオワクチンの接種率はかなり低下しました。生ポリオワクチンを接種していない方全員が不活化ポリオワクチンを選択していればいいのですが、実のところ「様子見」で接種していないケースも多いようです。
医学的根拠の薄い「任意」「定期」の分類はそのままでワクチンの補償制度は十分とは言えません。ワクチンの「無過失補償制度」はまだできていません。
真のワクチン元年と言える日がくるのはいつでしょう?と呟きながら、年頭の挨拶と致します。m(_ _)m
« ISTMのCTM(国際渡航医学会の試験)⇒実際編 | トップページ | 大人の百日咳ワクチン »
「ワクチン」カテゴリの記事
- 大人の百日咳ワクチン(2012.01.06)
- 年頭の挨拶:真のワクチン元年になるのはいつ?再び(2012.01.06)
- 古くて新しい話題:チメロサール(2011.11.03)
- Fukushimaの冷蔵庫(2011.07.16)
- B型肝炎ワクチンについて(2011.06.19)
この記事へのコメントは終了しました。
コメント