破傷風について
要は、百日咳ワクチンの成分は危険だから、打ちたくは無い・打たせたくはないというのです。この件については以前お話したとおりです。百日咳をワクチンの成分を接種しないことでどのような我が子をどのようなリスクにさらすかについては確認したほうがいいと思います。
ここでは破傷風について確認しておきます。
一般的な話はこちら(感染症の話し)と、こちら(Wikipedia)で。。。
破傷風菌は土中に通常いる菌です。嫌気性菌といわれていますが空気に触れても死滅せず芽胞(がほう)という形になりしぶとく生き続け感染力を持ちます。ですので、破傷風菌は空気に触れると死るので、恐れることは無い」なんて書いてある本は気をつけたほうがいいです。
先日、この会に参加したかたらか直接お話を聴くことが出来ました。
破傷風・・・・・死ぬ人は、30歳以上の男性(土木や建築家)に多い。
公園にはいない。かなり深く土を掘らないと菌はいない。
万が一あっても、えぐるような傷でなければ、すり傷ぐらいでは、大丈夫。
(副作用はあまりない。安心)
阪神大震災や新潟の地震で破傷風に罹った人は1人もいない。
普通の生活をしていても、罹ることはほとんどないから必要ないでしょう。
「かなり深く土を掘らないと菌はいない」ということですが、工事現場で何十(百?)メートル掘らないと破傷風菌はいないという話しが出たということです。
たしかに破傷風を発症したり命を落とす人は少なくなりました。それは土のついた深い傷は原則破傷風の対策(破傷風ワクチン接種の有無で変わる)をするようになったからで、地震で破傷風にかかった人がいないのはそのためです。
赤ちゃんで破傷風に罹るとかなり命に関わります(新生児破傷風)。臍の緒を不衛生な木々で切ると感染するのです。日本で1995年を最後にしばらく新生児破傷風は存在しませんでした。しかし2008年に新生児破傷風の報告がありました。
琴子の母さんのブログでも考察が載っています。
そうです。破傷風菌はけっして100M以上地下の土中にのみに存在しているのではないのです。新生児破傷風に罹らせた助産院では臍の緒を切るのに、100M地下から発掘した土器を使ったのでは無いはずです(でも、木の棒で切ることを検討している人もいるみたいで・・・)。
しかし、この講演会いろいろな所が突っ込みどころ満載なのですが・・・
3年前は、はしかで22人の子どもが亡くなったが、
交通事故死した子どもの方が圧倒的に多い。
はしかで亡くなる確率の方が低い、ということ。
この表現はひどすぎる。三回書く気にもなれない。
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コメント
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友人の子供(1歳二カ月)がガラスコップでいたずらして割れて手がガラス破片だらけ。
(この時点でいわゆる三種混合未接種)
にもかかわらず、病院に行かず、薬をつけようと行った薬局できつく叱られて、病院に行ったらすでに化膿しかけていて、抗生物質投与。
それについて、「抗生物質は、私も接種したくないし、子供にもさせたくないのよ」と。
初期対応で病院に行かなかったのも驚きですが、
抗生物質反対!の発言(科学的根拠もなくむやみやたらに反対する)にも驚きです。
このような科学的事実に基づいて判断できない人が声高に言うと、先日のワクチンの話しではないですが、偏った情報だけが横行するのかもしれませんね。
投稿: YUMIG | 2011年2月11日 (金) 14時31分