ヒブワクチンと小児肺炎球菌ワクチンは早めに(領収書付きで)!!
ようやく、というかやっと世田谷区でも、ヒブワクチン・小児肺炎球菌ワクチンおよびHPVワクチンの助成が始まりました。
区役所のページには載っていなかったので、三宅先生のブログから転載します。
世田谷区の子宮頸がん、ヒブ、肺炎球菌ワクチンの助成
世田谷区の子宮頸がんワクチン(サーバリックス)、ヒブワクチン、肺炎球菌ワクチン(プレベナー)についての情報です。
1)いずれも自己負担があります。1回の接種につき、サーバリックスは5000円、ヒブとプレベナーについては3000円の自己負担になります。
2)この制度が動き出すのは4月から?3月の区議会を通過してからとなります。
杉並は2月から、自己負担なしで接種が開始されています。自己負担のある区は珍しいのですが、原資は税金ですので、私だけがとやかく言う問題ではありません。財政再建団体になりそうな自治体も、ほとんどが自己負担なし。比較的裕福と考えられている(実態は怪しいのかも?)世田谷区が自己負担あり。長い目で見て、どちらが得策か?色々な意見はあると思いますが、23年度は自己負担ありで決定ですね。とりあえずご報告まで。
もう少し事情を付け足します。私が聞いた話では、3月以前遡っての補助はHPVワクチンのみ、ということです(間違っていたら、訂正します)。物言いをしようと思いましたが、世田谷区は180億もの税収減だそうです orz。
ワクチンの助成が広報されると、まず起こるのが「接種控え」です。補助を待つのですね。同じように、細菌性髄膜炎ワクチンチンでは年齢によって接種年齢が異なるので、1歳になってから打ちたいです、という人もいます。
保護者はワクチン接種時期をずらすことはできますが、病原体は感染時期をずらしてはくれません。接種を控えている間に、細菌性髄膜炎にかからないという保証はどこにもないのです。
4月に備えて「接種控え」をしている人にお願いです。少なくとも一回はヒブワクチン・小児肺炎球菌ワクチンを接種するようにしましょう。そして、領収書は必ず取っておいてください。
予算は三月の区議会を通して決まります。この予算はまだ決まったものではないので、遡っての補助も付加される可能性もあります(そうですよね、区議の皆さん)。
よろしくお願いします。
« 百日咳とポリオのつぶやき | トップページ | ポリオワクチンとシートベルトとエアバッグのおとぎ話 »
「ワクチン」カテゴリの記事
- 大人の百日咳ワクチン(2012.01.06)
- 年頭の挨拶:真のワクチン元年になるのはいつ?再び(2012.01.06)
- 古くて新しい話題:チメロサール(2011.11.03)
- Fukushimaの冷蔵庫(2011.07.16)
- B型肝炎ワクチンについて(2011.06.19)
「世田谷に生きる」カテゴリの記事
- 「おまた眼科」7/2-3内覧会で7/4開院!(2011.07.01)
- 予防接種ぶっくれっと、配ります(2011.06.16)
- 不活化ポリオワクチン自院で接種しました!!(2011.06.02)
- 不活化ポリオワクチン始めます(2011.05.13)
- 目覚めれば原発ニュースばかりの中で、はしかの話(2011.04.26)
コメント
この記事へのコメントは終了しました。
国の子宮頸がん等ワクチン接種緊急促進臨時特例交付金は、接種費用の90%以上を公費負担とする事が決まっています。
これからすると、接種費用は
ヒブ・肺炎球菌は、30000円
子宮頚癌は50000円となります。
他方、国が算定した接種費用(これが国の助成の根拠)は
ヒブ:8852円
肺炎球菌:11267円
子宮頚癌:15939円
で、この金額の45%を国費で助成します。
従って国の助成額は、
ヒブ:3983円
肺炎球菌:5070円
子宮頚癌:7172円
となり、公費負担率90%のルールにより世田谷区の負担は多大になると思われます。
投稿: Simon | 2011年2月24日 (木) 19時13分
はじめまして、こんにちは。
現在、もうすぐ5カ月になる息子を持つ母です。
ニュースでヒブワクチンを接種した翌日に亡くなった男の子がいる事を知りました。
男の子は基礎疾患があったそうです。
基礎疾患が何なのか分からない私ですが、来週に息子の予防接種を控えており不安になりました。
予防接種は三種混合・Hib・肺炎球菌を予定しています。
35週に2232gで少し早く小さく生まれているので特に心配になりました。
正直、受けさせるか迷っています。
受けさせるか決めるのは親の責任ですが、ご意見聞かせていただければと思いコメントさせていただきました。
よろしくお願いします。
投稿: はるママ☆ | 2011年3月 3日 (木) 15時25分
はるママ☆さん、こんにちは。
ご心配ですよね。まずは亡くなったお子さんのご冥福をお祈りさせてください。
あまり情報がないのですが、もともと基礎疾患を複数お持ちのお子さんということです。私ならばひと通りの説明をして、普通に接種すると思います。
厚生労働相はワクチン接種後に起こった事象を、紛れ込みを区別せずに報告しています。ですので、厚生労働相のデータを見るときには注意が必要です。とくに、「・・・ワクチンで死亡例○人」なんて書いてあるサイトや本にも気をつけましょう。
http://lohasmedical.jp/news/2010/08/02133534.php?page=2
投稿: atsushimiyahara | 2011年3月 3日 (木) 20時23分