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2010年9月 6日 (月)

喘息の治療法。長期管理の必要性

 いまだに暑くて夏真っ盛りですが、そろそろ台風シーズンです。喘息が気になってくるところです。

 喘息の治療方法はここ数年で大きく変わりました。喘息死もまだ十分とは言いがたいですが、かなり下がってきています。

 今回は、治療法について書いていこうと思います。

 喘息は、気道の慢性炎症および気道過敏性があるとされています。気道過敏性があるために、わずかに刺激で気道が収縮するのです。気道収縮の要素は、気道平滑筋収縮、気道粘膜浮腫、気道分泌増加ですが、平滑筋の収縮が重要です。

 一昔前の喘息治療は、気管支拡張がメインでした。発作時の収縮した平滑筋を広げるのです。しかし、気道の慢性炎症・気道過敏性はそのままなので、また気道平滑筋収縮が起こってしまうのです。

 そこで、炎症をとる治療はどうでしょうか?それで吸入ステロイドというお薬が世に出てきました。欧米では以前から使われていたお薬ですが、日本で広まったのはここ5・6年でしょうか?薬が認可されるのも、かなり遅かったです。

 喘息の治療法は、大きく分けて抗炎症薬および気管支拡張薬となります。もう一つの分け方は、発作のあった場合にのみ使用するリリーバー(リリーフピッチャーと語源は同じ)と発作が起きないようにするコントローラーというのがあります。直観的に

 コントローラー=抗炎症薬
 リリーバー=気管支拡張薬

 と思われそうですが、必ずしもそうではありません。ただいえることは、コントローラーを上手に使うことによって喘息死が減ったということです。発作のあるときだけ薬を使っても、これはテスト前の一夜漬けと同じことなのです。

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