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2010年9月24日 (金)

百日咳についてその3――DPTの接種時期:世田谷以外のお話ですが

 以前仕事をしていた場所でのお話です。そこは咳を出すお子さんが多かったです。

http://blog.goo.ne.jp/idconsult/e/aced1a1867588e024867f1a781c71060

 疑わしい患者さんに百日咳のペア血清を測定をしたところ、かなりの人が上がっていました。ほとんどの方がDPT接種済みで、小児でも著明なリンパ球増加や特有のレプリーゼはほとんど認めませんでした。ただ、ペア血清での上昇を確認してから抗生剤治療を開始するわけにも行かず、治療方針に悩むこともありました。
 かの地では、3・4ヶ月健診でBCGを接種してからDPTの票がもらえるシステムになっていて、生後6ヶ月になってDPTを始めて接種するというケースが多かったです。血清データを集めて役所に相談したのですが、「システムは変えられない」ということでした。せめて希望者にはBCGの前にDPTを接種できるようにして欲しいと訴えたら、「前例が無い。希望者がいればそのときに考える」ということでした。
 乳児を持つ保護者にも声かけをして、先にDPTを接種するように地道な活動を続けていました。今では保健士さんも、先にDPTを接種するように働きかけてくれるようになりました(でもシステム自体は変らず)。

 世田谷区ではDPTは「生後2ヶ月になった月の月末」に通知されます。DPTは生後3ヶ月から接種できますので、3ヶ月になったら早めに接種しましょう。

以下つぶやき:海外ではDPTは生後2ヶ月から接種するものなのですけどね。日本でのIPV+DPTの治験も生後3ヶ月からを対象にしているようです。

 話は変わりますが、百日咳の神社ってあるのですね(麻疹は知っていましたが)。板橋区にあります。
http://www.tesshow.jp/itabashi/shrine_nakamachi_kutsuwa.html

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