医者の心が折れるとき
医者の心が折れるときって(燃え尽き症候群とは違います)、どういうときだと思いますか?
何か問題があると、本質的なことには目をつぶり、「全部こいつのせいなんです」と吊るし上げを喰らったとき。
多少の苦労は喜んでするが、それを「当然」と受け止める地域社会でトラブルがあり、上が誰も助けてくれないとき。
などなど。
夕張で汗を流している村上医師にも、かような試練が待ち構えていました。
http://jbpress.ismedia.jp/articles/-/3660
6月2日、北海道・夕張の病院で起きたある出来事が全国に報道された。
5月に、夕張市内の男性が首つり自殺を図って心肺停止状態となった。その男性を北海道夕張市立診療所(夕張医療センター)に救急搬送しようとしたところ、理事長の村上智彦医師が
受け入れを拒否し、男性患者が死亡した、というのだ。
報道によれば、同センターは2009年秋にも心肺停止状態の自殺者の受け入れを断ったことがあり、夕張市の藤倉肇市長が今回の事態に対して「誠に遺憾」と発言したという。
報道は、センターが救急搬送を断ったことを糾弾する論調である。
しかし、そうした報道から見えてこないことは、あまりにも多い。
村上智彦医師は財政破綻した夕張に単身で飛び込み、地域医療の維持と再生のために、まさに孤軍奮闘している人物
である。
そんな村上医師がなぜ救急患者の搬送受け入れを断ったのか。そもそもセンターは本当に救急搬送を受け入れるべきだったのだろうか。
以下は、村上医師からJBpressに寄せられた反論の手記である。
http://twitter.com/DTM0313/status/15342532531
@matinami 詳しくは次回のメルマガで書きます。要するに私が後方病院への搬送を指示したのを、受診拒否として謝れと、職員や私に散々電話して嘘をついて脅かしてあ謝 らせて、それを記事にしました。記者さんの自作自演でした。
http://blog.livedoor.jp/yubariishiblog/archives/1781281.html
詳しくは メルマガ まぐまぐ
”夕張市立総合病院を引継いだ「夕張希望の杜」の毎日”
http://www.mag2.com/m/0000253983.html
http://ka101w.kaw101.mail.live.com/default.aspx?wa=wsignin1.0
に来週金曜日 6月11日に掲載する予定です。
予想外にも、そして嬉しいことに、村上医師の心はまだ折れていないようです。金曜日が楽しみです。
« 新型インフルエンザ肺炎 病気の主座は? | トップページ | ワクチンワクワク »
「医療問題」カテゴリの記事
- 原発と将来のガンについて(2011.11.06)
- 小児の細菌性髄膜炎ワクチンと同時接種について(2011.04.16)
- 安心と安全とマスコミと…駄文(2011.03.27)
- 東京都の水道水をミルクに使ってはいけないのか?再び。各学会の対応(2011.03.26)
- ヒブワクチン・小児肺炎球菌ワクチン・同時接種の結末。その背景は?(2011.03.24)
この記事へのコメントは終了しました。
コメント