17.化膿性関節炎・化膿性骨髄炎
I 化膿性関節炎
A 病態生理
「このような化膿性関節炎は特に乳児期に多い」が「このような化膿性関節炎は特に乳児期に多く、大腿骨近位では”乳児可能性股関節炎”として知られている。
「穿刺で膿が検出されれば培養検査に検出し、早期手術の適応について検討する」が「穿刺で膿が検出されれば、塗抹検査(グラム染色)と培養検査に提出する一方、早期手術の適応について検討する」に変更。
B 早期治療
「近年MRSAの頻度も高い」が追加。
処方例
1) 初期(起炎菌判明前)
「セファゾリンα(セファメジンα)40-50mg/kgを2-3回分割で静注」を「75mg/kg/日を3回分割で静注」に変更。「またはセフトリアキソン(ロセフィン)100mg/kg/日を2回分割で静注」が追加
「アンピシリンナトリウム(注射ビクシリン)一日1-2gを静注」が「アンピシリン・スルバクタムナトリウム(注射用ユナシンS)150mg/kg/日を4回分割で静注。」に変更。
「近年MRSA感染も頻度が高いので、早期にカルバペネム系を第1選択とする、という考え方もある。MRSAが判明すればバンコマイシン等の使用も考慮する」が「MRSA感染が疑わしいときはバンコマイシン等の使用を検討する。塩酸バンコマイシン40mg/kg/日、4回分割60分で点静」に変更。
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