小児科当直医マニュアル
神奈川県立こども医療センターで作っている「小児科当直医マニュアル」は小児科医たちのバイブルといっても過言ではないでしょう。この本を忘れて当直をすると、路頭に迷うこともしばしばです。
1975年が第一版です。毎年3年おきに改定され、そのたびに内容が濃く、ページ数も厚くなっていきます。今年になって改定12版になりました。ページ数は472で厚みは2cmです。前回よりも17ページ多くなりました。
数年前ですが、ある小児科医の先生が小児科当直医マニュアルを前の版と比較していたウェブを開いていました。今はもうありませんが、小児救急医療の変遷を感じ取ることができ、当時非常に勉強になりました。時間があれば、私も比較をしてみようかと思います。
http://www.shindan.co.jp/shindan/tosyo/Sai.php?id=891
目 次
■ 1 小児救急トリアージ
■ 2 蘇 生
■ 3 急性呼吸不全
■ 4 けいれん
■ 5 意識障害
■ 6 急性脳炎・脳症
■ 7 ショック
■ 8 心筋炎,心原性ショック
■ 9 誤飲・誤嚥
■ 10 気管切開の管理と急患対応
■ 11 児童虐待・ネグレクト
■ 12 輸 液
■ 13 高カロリー輸液
■ 14 輸 血
■ 15 oncologic emergencies
■ 16 各種感染症における抗菌薬の選択
■ 17 化膿性関節炎,化膿性骨髄炎
■ 18 手術部位感染症の予防的抗菌薬
■ 19 免疫グロブリン製剤
■ 20 心不全,不整脈
■ 21 低酸素発作,プロスタグランディン療法
■ 22 急性腎不全
■ 23 急性副腎不全
■ 24 糖尿病性ケトアシドーシス
付:原因不明の低血糖を診察する場合の注意
■ 25 未熟児・新生児急患入院時の処置
■ 26 気管支喘息の対症療法
付:急性細気管支炎
■ 27 アナフィラキシー
■ 28 クループ症候群
■ 29 川崎病
■ 30 肝不全
■ 31 血友病
■ 32 DIC
■ 33 ITP
■ 34 食中毒・腸管感染症
■ 35 薬物中毒
■ 36 溺 水
■ 37 熱 傷
■ 38 耳鼻科的救急処置(鼻出血,急性中耳炎,異物)
■ 39 簡単な点眼薬の使用法
■ 40 簡単な皮膚外用薬の使用法
■ 41 腸重積症,イレウス
■ 42 外鼠径ヘルニア嵌頓の徒手整復(taxis)
■ 43 緊急時の向精神薬(不眠,興奮などに対して)
■ 44 疼痛緩和
■ 45 常用処方・薬剤
■ 付1 抗菌・抗真菌・抗ウイルス薬剤一覧表
■ 付2 ICU汎用薬
■ 付3 緊急薬早見表
■ 付4 使用薬剤の微量点滴静注用溶液作成法
■ 付5 抗菌薬等溶解基準(新生児病棟を除く)
■ 付6 標準身長,体重,座高,頭囲
■ 付7 体表面積表
■ 付8 隔離を必要とする小児伝染性疾患早見表
■ 付9 血管外漏出により組織傷害を起こす薬剤
(抗悪性腫瘍薬を除く)
■ 索 引
まず、第1章で「小児救急トリアージ」が追加されました。また、第41章(旧第40章)で「腸重積症」が「腸重積症、イレウス」となっています。付属で、「抗菌薬等溶解基準(新生児病棟を除く) 」および「血管外漏出により組織傷害を起こす薬剤」が追加になりました。
本の色調が、pinkからlightgreenに変わりました。
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