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2011年3月27日 (日)

安心と安全とマスコミと…駄文

 乳児に限って水道水を飲むなといいミネラルウォーターを配りながら、飲んでも大丈夫というのは、普通に混乱します。普通に考えれば、やっぱり水道水は危ないのだろうと思います。大人も水道水を忌避し、水分摂取を控えたお年寄りが、脳梗塞になったという話もあります。

 今の東京では飲んでも大丈夫という担保をつけた上で、注意喚起を流したほうがよかったのではないかと思います。恒常的にレベルを越えることがあって初めてミネラルウォーターの配布や避難の指示を出しても良かったのだと思います。

 日本小児科学会や日本医学放射線学会の指針と、日本産婦人科学会の指針とでは、書いている内容はそれほど違わないにもかかわらず、受けるイメージはかなり違います

 今回のヒブワクチンと小児肺炎球菌ワクチンの騒動は、「接種再開・同時接種もお咎めなし」となりました。

Hib/PCV7ワクチンの会議2回目 その2 同時接種

事務局の原案をもとに、委員が表現について修正をいれるのですが、会議の中で話てないことが入っているじゃないか?という指摘が出ました。

それは「単独接種」。

事務局案にはなんと!「単独接種を基本に」とあります。
たしかに会議の中でそんな話はひとこともでていません。

(ぎょ!誰だよ書いたの、、と会場にわきおこる ナンダナンダというムード)

これについて、委員から続々と、賛同しかねる、そう書いてしまっては誤解される、消してくれという指摘がありました。

事務局は「現状の数字はまだN数が十分ではない。予防接種の経験のない医師が入ってくることを考えると、慎重に対応をしたいと考える」から、単独接種を基本、という意図なのだそうです。

事務局again「では、"当分の間"単独接種、はいかがでしょう?」

(く、くるしい)

傍聴者は声をあげてはいけないのですが、傍聴席からも笑い声。

(みなさんお静かに)

・・・結果として、「単独接種も考慮し」になりました。

(いったい事務局って、誰だろう・・・)

 もし事務局の言うままに医学的根拠もなく単独接種原則ということになったら、これらのワクチンに関するイメージはだいぶ変わったのだと思います(そもそも、最初のマスコミの取り上げ方からケチのつけ始めですが)。

 岩田健太郎先生の本「予防接種は安全か」に「ゼロリスクという幻想」という項目があります。

 戦後義務接種でありながら補償制度が存在しなかった予防接種では、「副作用なんて起こりえない(!)」というゼロリスク前提が国側にありました。そのために不幸な歴史がありました。その反動か「国がやっている予防接種事業なのだから絶対に副作用があってはいけない」というゼロリスク前提が国民側にあり、さらに不幸な歴史が続きました。

 細菌性髄膜炎ワクチン中止は、そもそも存在しないことが分かっている(冤罪)リスクを追求したために起こったことです。いくら医療関係者が安全性を叫んでもマスコミが「危険」と言えば、小児科医の言うことなんて吹き飛んでしまいます。悲しいことです。

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