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2011年3月13日 (日)

被災地外の小児科医ができること(暫定版)

今回の大震災で、被災地から離れている一小児科医ができることといえば、、、ほとんどありません。

災害で特別に訓練されていなければ、医療を行おうにも足でまといになるのは目に見えています。手ぶらで行って、被災者の食糧や寝具を奪うことは是非とも避けなければなりません。


遠くでできることは、声援を送ること。それから節電と寄付。小児科医からのアドバイスとしては


破傷風:汚れた傷から破傷風が感染することが有ります。幼少時にワクチンをしていても(DTP 三回、DT一回),免疫は数年できれます。またDTP接種が中断されていた年代もあるため、免疫記憶がない可能性も有ります。破傷風トキソイドおよび、DTP、DTワクチン未接種者および接種から時間が経っている場合は、ワクチン接種をお願いします。また、実際深い傷を負った場合に備えグロブリンを使うことが有ります。限られた医療資源はできるだけ被災地に投資したほうがいいと思います。

A型肝炎:日本ではほとんど存在し中の様に思われていますが、まだあります。特に排水の状態が悪く密集して生活している場合はA型肝炎が蔓延する可能性が有ります。お子さんだと軽くすみますが、高齢者がかかると重症化します。日本だと15歳以上がワクチン接種の対象ですが、必要に応じて1歳以上でも接種をお願いしたいです。

B型肝炎:血液を介して感染します。怪我などで感染の恐れ有ります。本来はルーチンで接種されるべきワクチンですが日本では一部しか公費化していません。

インフルエンザ:都内ではピークアウトしましたが、インフルエンザ感染が心配です。インフルエンザウイルスは乾燥した場所を好み飛沫感染(咳、くしゃみで1-2メートル飛ぶ)します。基礎疾患のないお子さんなら直ぐに治療の必要はありませんが、妊婦さんがかかると重症化しやすいです。タミフルを始めインフルエンザの薬は妊婦が飲んでもまず安全です。

胃腸炎:ノロウイルス、ロタウイルスなどが考えられます。やはり衛生状態がわるく密集生活で蔓延する可能性があります。ノロウイルスやロタウイルスはアルコール消毒では効かず、流水と塩素消毒が有効です。しかし、被災地では水が限られています。 かかってしまったら経口補水液で乗り切りましょう。

小児の細菌性髄膜炎が増えないかどうか心配です…

その他ボランティアなどで被災地に行く方は、自らのワクチン記録の確認をおねがいします。うつらないという以外にも、うつさせない、ということが大切です。ボランティアに行ったけれど、病気になって被災地の食糧を寝具のみならず医療資源を奪ったのならば、シャレになりません。

あと、心配なのはお子さんのPTSDです。

PTSDの定義としては一ヶ月経ってからですが、急性ストレス反応でも有効です。 子供のPTSDに対する応急措置


AllAboutから、

子どもたちにかける言葉は、「頑張って。」とか「我慢して。」ではなく、
「守ってあげるよ。」「大丈夫だよ。」と。

いい言葉です。

地震の影響 子ども達のPTSD - [早期教育・幼児教育] All About


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