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2010年9月 9日 (木)

「ママにサーバリックス打つんだったら、僕にもビームゲン打ってよ」という赤ちゃんの声

 HPVワクチンの予算150億円というのは、どうやら本気のようですね。一般のワクチンの予算がいくらなのだろうと思ってしまいます。子宮頚がん予防のための予算を計算した人もいるので、参考にしてください。
http://medg.jp/mt/2010/08/vol-264.html

 ひとつ注意しておくことは、この150億円はワクチンの予算から分捕られたものではないということです。「元気な日本復活特別枠」というものからだそうです(すごいネーミング)。

http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20100826-OYT1T00314.htm

特別枠に子宮頸がんワクチン助成…厚労概算要求

 特別枠で要求する事業は、子宮頸がんワクチンの助成など(150億円)のほか、デイサービス施設での宿泊事業(100億円)、新卒者の就職支援(73億円)、24時間巡回型の訪問介護サービス(28億円)など。

で、その元気な日本復活特別枠というのはどういうものかというと・・・
http://allabout.co.jp/gm/gc/185133/2/

2011年度予算「元気な日本復活特別枠」って何?

具体的にどんな分野に使うのかというと、今後の日本の成長に貢献できるような産業、デフレ脱出に効果的な分野に1兆円のお金を投資していくとのこと。各省 庁の一律1割削減の課題とも連動させ、削減目標を上回って削減した省庁には、上回った分の3倍まで特別枠の予算要求を認めています。

 ということです。

 そもそも何でワクチンのために特別に予算をつけたのでしょう?新型ワクチンがらみでGSKのトレード言うことでなければ、がん対策のためです。HPVワクチンで女性の子宮頚がんはある程度予防できるのです。

 もうひとつ、ワクチンで予防できるがんがあります。それは肝細胞がんです。肝細胞がんの多くはB型肝炎ウイルスが原因です。多くの国では新生児期にB型肝炎ワクチンを原則すべての赤ちゃんに打つようにしています。HPVワクチンに予算をつけるのであれば、B型肝炎ワクチン(ビームゲンなど)にも、きちんと評価をした上で予算をつけるべきでしょう。

 「ママにサーバリックス打つんだったら、僕にもビームゲン打ってよ」という赤ちゃんの声が聞こえてくる気がします(あと、アクトヒブもプレベナーも・・・)。

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