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2010年9月26日 (日)

百日咳についてその4--百日咳の映像

 皆さんは百日咳の咳を見たことがありますか?

 一週間の潜伏期を置いてカタル期を1-2週間経た後、痙咳期と呼ばれる特有の咳が起こる時期になります。

http://www.nsknet.or.jp/katoh/pertusis.html

 短い連続した咳が「コンコンコン」と5~10回発作的に続き(スタカット)、その後「ヒィー」と息を吸い込む発作(ウープ)を繰り返す。この繰り返しをレプリーゼと云い、百日咳に特有とされている。最後に粘調な痰を出して発作は止むが、この間、顔面は紅潮し、眼瞼はむくみ、首から上部に出血斑が出ることが多い。レプリーゼは夜間に増悪することが特徴である。新生児期から乳児期早期にかけては特有の咳が見られず、突然無呼吸発作やチアノーゼ発作で現われることが多い。合併症を伴わない限り発熱はなく、約4~6週間痙咳期が続いて回復期に入る。

 百聞は一見に如かずといいます。動画で書きましょう(幼児)

 いきなり無呼吸から始まります。無呼吸時の顔色も非常に悪いです。母親が一生懸命にタッピングしています。スタッカートは確認できますが、ウープははっきりしません。痰がいっぱい出てますね。鼻水と見られるのも痰でしょうか?まぶたがむくんでいますが、百日咳顔貌とも言います

 もっと小さいお子さんです(乳児)。ウープが良くわかると思います。ウープのときに、肋骨や胸骨の周りが凹んでいるのがわかります(陥没呼吸)。

 今度はもっと大きなお子さんです。ウープははっきりとはしません。痰がいっぱい出ています。

 いずれの場合も百日咳の咳発作は、体力を消耗します。体力を消耗するだけならともかく、赤ちゃんの場合は命に関わることがあります。

 注意しておきたいのは、非典型的な百日咳症状はいっぱいあるということです。特にワクチン接種歴あるひと・年長児・成人では、普通の長引く風邪と見分けがつかないことがあります。逆に言えば、ワクチンをすることで百日咳を防止できなくても軽症に済ませることはあります。

 さらに注意しておきたいことは、軽症な百日咳でも感染力は充分あることです。一般的に赤ちゃんの百日咳は命に関わることがあるのですが、感染源は「少し風邪っぽい」親族である場合が多いのです。赤ちゃんは一人で出歩きませんものね。
百日咳についてその2――大人の百日咳 http://setagaya-syouni.cocolog-nifty.com/blog/2010/04/post-3e9c.html

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