« 「ホメオパシー叩きの真相」 | トップページ | 百日咳についてその3――DPTの接種時期:世田谷以外のお話ですが »

2010年9月24日 (金)

IPVではなくてeIPV。腸管免疫について。

 ポリオウイルスは人に感染するとき、食べ物や手指から口に入っていきます。この後、咽頭や腸管で増殖し体に侵入します。

 咽頭や腸管での免疫をつかさどるのは、主にIgA(免疫グロブリンA)と呼ばれる免疫物質です。いわばIgAは門番となって、病原体が咽頭や腸管から体に入ってくるのを防ぐのです。IPVを使うにあたってこの腸管免疫が問題になりました。

 OPVでは血中抗体が作られるだけではなく、腸管免疫も作ります。ポリオウイルスは前述のように口から入ってくるので、咽頭や腸管で侵入を防いだほうが効率がいいのです。IPVにはその腸管免疫産生がありませんでした。IPVよりもOPVがかつて好まれた原因のひとつでした。

 しかし、現在のIPVは改良されたeIPV(enhanced IPV:改良型(強化型)IPV)というものです。これで腸管免疫が期待できますし、免疫持続期間も長くなりました。今の日本でOPVを積極的に選択する理由が、これでひとつなくなりました。
http://bit.ly/9FRwWV

« 「ホメオパシー叩きの真相」 | トップページ | 百日咳についてその3――DPTの接種時期:世田谷以外のお話ですが »

ポリオ」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/557346/49528252

この記事へのトラックバック一覧です: IPVではなくてeIPV。腸管免疫について。:

« 「ホメオパシー叩きの真相」 | トップページ | 百日咳についてその3――DPTの接種時期:世田谷以外のお話ですが »

2017年2月
      1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28        
無料ブログはココログ

最近のトラックバック