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2010年7月 4日 (日)

VPDから子供達を守ろう! その2

4.移植を受けたらワクチン接種はどうする?(新庄正宣先生) 20分ほど。

 肝移植前後のワクチン問題について解説。一般に臓器移植が必要な患者 さんはワクチンを打てる状態ではなく、臓器移植では免疫抑制剤が必要なのでワクチンの副反応・効果に問題がありました。結論からすると「一定の基準を満た した患者については、総じて、安全かつ有効に行われている」ということです。

5.アレルギーを持つお子さんのワクチン接種について(齋藤昭彦先生) 15分ほど。

 主にインフルエンザワクチンと卵アレルギーについて解説され ていました。現在、日本のインフルエンザワクチンには、卵アルブミン量は検出限界以下でありほとんど問題になりません。具体的には、卵アルブミンの量は WHOの基準で5μg/1回以下であり日本では検出限界以下の1ng/mlです(注:μ(マイクロ)の数字が0.000 001で、n(ナノ)の数字が0.000 000 001です)。

 ただし、深刻なアレルギーの場合は接種医と相談したほうがいいでしょうね。

6.思春期の子供に接種するワクチンって何?(堀成美先生) 20分ほど。

 この中で唯一の看護士です。目からうろこでした。ほんとに。子宮頸がん対策は、ワクチン+健診だけではだめなのですね・・・

 「思春期ワクチン」は「母子手帳以後のワクチン」とも堀先生はおっしゃっていました。ある意味、宙に浮いた年齢のワクチンです。思春期ワクチンで大事なことは「インフォームドコンセントの原則」「一個人としての人格を最大限尊重する」「親による代行--子どもの最善利益」です。最近、思春期ワクチンでHPVワクチンが取りざたされていますが、ただ打てばいいというものではありません。定期的ながん検診が必要なのはもちろんのこと、性交開始前に、きちんとした学習が必要なのです。具体的には、性交開始前に、ワクチンの意義、性交時のコンドーム・清潔(入浴・シャワー)の必要性・・・かなり踏み込まないといけないのかもしれません。一部の地域で、小学生のHPV接種に公費負担をしている自治体がありますが、果たして接種医が説明しているのか、あるいは自治体が説明の必要性を知っているのか、疑問です。小学生にどの程度踏み込んで説明するかは悩ましい限りですが、そうも言ってられない状況なのですよね。

 B型肝炎ワクチンも、打てるのに日本ではあまり打っていないワクチンの一つです。B型肝炎は感染しやすく、感染経路が不明なこともあります。理論上、蚊が吸った人の血液量で感染するのです。本来なら早く打つべきワクチンでしょう。

7.妊婦のワクチン接種はどうする?(山口晃史先生) 15分ほど。

 妊娠中になにかしらの感染になることは、母体にとっても胎児にとっても危険なことがあります。母親が妊娠中に麻疹になったばあい、「すごい勢い」の早産になることもあります。妊娠中は生ワクチンを打てません(実際は打っても胎児に影響が出ることはなさそうですが)が、不活化ワクチンなら大丈夫です。授乳中も両方大丈夫みたいです。

 最後の「講演者による討論会」はまた今度・・・

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