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2010年4月18日 (日)

百日咳についてその2――大人の百日咳

昨日の続きです。

 近年、成人の百日咳が問題になっています。DTPの成果で乳幼児での発症が抑えられてきた百日咳ですが、成人になるとその効力が薄れてきます。その結果、大人になってから百日咳にかかる人が増えてきました(百日咳は終生免疫ではなく一度感染しても再感染することもありますので、百日咳流行の原因はワクチンだけではありません)。学生が医学部で集団感染ということもありました。例外がありますが、成人の百日咳は概して軽症です。そのため診断が難しく、ほかの人に感染させるということもあります。

 もし、感染先が自らの赤ちゃんだったらどうしましょう?赤ちゃんの百日咳は命にかかわります。

 母親からの移行抗体(お母さんが百日咳に感染していると、胎盤を通して赤ちゃんに免疫ができる)があるのでは、という意見がありますが、それが確実ではないのです。移行抗体を確実にしたいというなら、母親は妊娠直前に百日咳に罹り、なおかつ抗生剤を飲んではいけないということになります。

 日本ではDPT(DTaP)は生後90ヶ月までとなっていますが、海外では成人用のDPTワクチンが出ています。TdapまたはdTapと呼ばれています。dとpが小文字なのは、DTaPよりもジフテリアと百日咳の成分が少ないからです。
 日本で行われているDPTワクチンも、通常量0.5mlのところ0.2mlを成人に打ったところ、効果があり安全性も確認できたということです。
http://www.jpeds.or.jp/journal/114-03.html#114030485

 

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