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2010年4月21日 (水)

25.未熟児・新生児急患入院時の処置

I 入院の準備
C 隔離を要する時
(1) NICU入院時
 「母体周産期麻疹より出生した児は個室隔離。」
(2) 児が正常児でない場合
 「水痘、結核、麻疹、百日咳(抗菌薬内服後5日間)の場合は母子別々に隔離。季節性インフルエンザ、風疹の場合は、母子分離せず母子を一緒に隔離。」が追加。

II 分娩立会い。
 立会いの基準:「胎児仮死」が「胎児心拍異常」に変更。「羊水過多・過少」が追加。
A 準備
 「吸引チューブは5,8,10,12Frを用意し」が「吸引チューブは10,12,14Frを用意し」に変更。用意するものに、パルスオキシメーターが追加。
B 蘇生
 図(新生児の蘇生法アルゴリズム)が追加。
C 児の評価
 「8点以上になるまで5分ごとに採点する」が追加。

III 種々の問題への対応
A 呼吸障害
(1) 呼吸窮迫症候群(RDS)
(iii) 循環不全を伴う場合、まずドパミン投与しさらに必要なら生食などを投与する記載が、まず生食投与し、あらに必要ならドパミンなどを投与すると変更。
(2) 胎便吸引症候群(MAS)
c治療
(ii) 全身管理
 「先天感染の否定ができるまではABPCを投与する」が「・・・アミノベンジルペニシリン(ビクシリン)に加え硫酸アミカシン(硫酸アミカシン)を投与する」に変更。
(6) 無呼吸発作
b 治療
 アミノフィリン(アプニション)2-6mg/kg静注後が5mg/kg静注後に変更。テオフィリン(アプネカット)の記載追加。

B チアノーゼ
診断:「95%を切るようなら検索が必要」が「生後1時間以降で95%を切るようなら・・・」に変更。
(2) 新生児遷延性肺高血圧症(PPHN)
 ドパミン、ドブタミンの量が変更。ミルリノン(ミルリーラ)や過換気アルカリ療法の記載が削除。

C ショック
(2) 治療
 ヒドロコルチゾン(ソル・コーテフ)5-10mg/kg静注が2-4mg/kg静注に変更。

D 低アプガールスコア
 「新生児仮死」の項目名が「低アプガールスコア」に変更。
(1)原因
 「早産児、母体薬物投与、不整脈(徐脈)、先天性神経・筋疾患」が追加。
(2) 診断
 細かな記載が追加。「低アプガールスコア=仮死ではない」と記載。
(3) 管理
 「心機能低下に関してはドミニン・・・、ドブトレックス・・・、ミリスロール。」の後に「のいずれかを投与する」が追加。

E 低酸素性虚血性脳症(HIE)
(1) 評価
表が「成熟新生児における無酸素性脳症の重症度分類(Sarnatら、1976)」から「HIEスコア(脳症の評価基準) Shankaran S,et al :N Engl J Med 353: 1574-1584, 2005)」に変更。

F 新生児けいれん
(1) 原因
 頻度の高い順に、記載が変更。細かくなった。
(2) 発作型
 「間代性発作、局所強直発作、全身性強直発作、ミオクロニー発作、スパズム、微細発作」に分類。epilepticとnon-epilepticについての記載あり。
(4) 治療
 「non-epilepticなけいれん、発作時脳波を伴わないけいれんは治療しない」が追加。

J メレナ(下血)、上部消化管出血
b 管理
 ファモチジン(ガスター)1mg/kg静注が0.5mg/kg静注に変更。

K 低血糖
(4) 治療
 大きく記載が変更。「20%の糖液静注はインスリン分泌を刺激し、血糖コントロールを不良にする」が追加。

(N ウイルス感染症)
 項目すべて削除。

O 多血症
b 症状
 「振戦、哺乳障害、黄疸」が削除「腎不全」が追加。

Q DIC
(3) 治療
 ナファモスタットメシル酸塩(フサン)0.1-0.2mg/kg/時が・・・0.06-0.2mg/kg/時に変更。「または低分子ヘパリン(フラグミン)75IU/kg/日(新生児での有効性は不明。血栓を伴うDICに用いる。AT III 依存性のためAT III 補充必要)。血小板輸血。重症例では新鮮血による交換輸血。」が追加。「AT IIIは150%を目標に大量投与する。」が削除。

コメント
 PPHNのNO吸入療法や、新生児けいれんのフェノバルビタール静注(ノーベルバール)の記載はありませんでした。
 ノーベルバールについては下をご覧ください。

http://www.nobelpharma.co.jp/works/ssjkrn_01.html

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