4.けいれん
I 鑑別すべきもの
「但し、てんかん児に対し、発作を軽減する目的のためにジアゼパム座薬を使用する場合がある」が削除。
「並行して原因疾患の鑑別を行う・・・できれば点滴ライン確保時に、血糖、Ca、Mg、Naを含む採血も行う。・・・低ナトリウムの急激な補正は行わない・・・。」が追加。
II けいれん重積状態の治療
C ミダゾラムでけいれんが抑制できない場合
ペントバルビタールの項が削除。
チオペンタールとチアミラールの「3~5mg/kgをゆっくり静注。必要ならば2~5mg/kg/h維持静注」が「2~5mg/kgをゆっくり静注。必要ならば1~5mg/kg/h維持静注」に変更。
D 注意事項
大幅に変更・加筆あり。ミダゾラムの離脱症候群について記載あり。フェニトインのフラッシュについて「生理食塩水」から「生理食塩水ないし注射用蒸留水」に変更。チオペンタールとチアミラールの注意事項追加。軽症胃腸炎関連けいれんについては、変更なし(治療期間の記載なし)。熱過敏性てんかんの解熱の必要性について言及。
IV 抗けいれん作用のある坐薬と投与量
B フェノバルビタール座薬で「てんかんの診断がついた場合は適切な抗けいれん薬の内服に切り替えていく」が追加。
C 抱水クロラール座薬が削除
コメント:ジアゼパム注腸について。
ダイアップとは違い、注射薬を直接注腸します。数mlの蒸留水を加えて(生食だと析出します)で入れることもあります。小児科当直医マニュアルの量では0.5mg/kgですが、海外では1-2mg/kgという記載もあります。
« 3.急性呼吸不全 | トップページ | 5.意識障害 »
「小児科当直医マニュアル 改定第12版」カテゴリの記事
- 32.DIC(2010.05.10)
- 30.肝不全(2010.05.10)
- 29. 川崎病(2010.04.30)
- 27. クループ症候群(2010.04.30)
- 27. アナフィラキシー(2010.04.30)
« 3.急性呼吸不全 | トップページ | 5.意識障害 »
コメント